映画レビュー

「ミスミソウ」あらすじ・感想 青春の行き過ぎた歪み

2017年   監督 内藤瑛亮 原作 押切蓮介

キャッチコピー

  • 最も切なくて、最も美しく残酷なトラウマ・サスペンス
  • 卒業まであと2ヵ月―。私ね、人を殺したの。
  • 家族が焼き殺された日、私は復讐を決めた。

あらすじ

東京から田舎に転校してきた主人公「野咲春花」は“部外者”

として壮絶なイジメを受けていた。

春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄。

彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの女王的存在、

小黒妙子と取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日に

エスカレートしていった。

そんなある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。

両親は命を落とし、春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも

助かったが・・・。

思いもよらない悲劇に春花の心は、崩壊する 。

家族を奪ったイジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが

厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、

三角草(ミスミソウ)。

春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることが

できるのか…。

感想

いくつかの相違点もあるが原作に比較的忠実に映像化されているかと

思います。

映画という尺の制限のある中で精神的に不安定な年齢の登場人物達の

微妙な感情を表現しきるのは難しかったのかなと思いました。

その意味で言えば綺麗に映像化できているのではないかなと思います。

復習が始まってからの雪景色の中の主人公 春花の赤いコートが

対比されていて映像としては綺麗に感じました。

ただ終始いじめや復讐をテーマにしている作品なので

見ていて気持ちが落ち込んで行く場合は多いかと思います。

好き嫌いも分かれる作品かなと思いますので

視聴の際は注意されるといいかと思います。

(C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会